輪島塗を絶やさない!
輪島塗 復興支援販売
「Botanical Shop YORISOI」なんばOCAT店
店舗内に特設コーナーを設置(2024年7月下旬)
2024年8月5日から販売開始予定
イベント販売(催事)
2024年10月より輪島塗復興支援販売を実施
開催場所や日程などはコチラ↓
経緯
本年1月1日に発生した能登半島地震をニュースで知り、大きな被害でないことを願い、漆器を扱う者として輪島塗の事業者や生産者のことも心配でした。
日に日に被災状況の詳細が報じられるようになり、地震による家屋倒壊や損壊のほか、津波や火災で多くの方が被災されていることが明らかになり、私たちができることはないかと考えるようになり、偶然見たニュースで輪島漆器のイベント販売をしている映像を見ました。
その映像で事業者の方が切実に語っていたのが、職人の離職問題。
日本を代表する伝統工芸漆器、輪島塗の事業者も生産者(職人)も商品も、ほとんどが被害を受け、多くの関係者が被災地以外でも避難生活をされており、職人離れなどによりこのままでは輪島塗の伝統工芸が途絶えるかもしれないということを危惧されている悲痛な思いを知り、私たちで何かできることから始めようと決意。
まず弊社で出来ることは販売のお手伝いと思い、販売支援をさせていただくにあたり公平性を重んじて、輪島漆器商工業協同組合へ問い合わせをいたしましたが、やっと繋がった電話で深刻な事態であることを改めて知ります。
組合員のほとんどが被災しており、組合員の被害状況など把握できていない状況と、組合自体が機能していないことを知ります。どこか話を聞いてくださる事業者様はいないかと、取引先様を通じて探していたところ、偶然にもニュースで職人の離職を危惧し、このままでは輪島塗の伝統工芸が途絶えるかもしれないと危機感を訴えておられた株式会社漆の郷大藤の大藤清様と繋がりました。
このご縁を期に、輪島の現状を知り得るために輪島へ向かいましたが、想像以上に復旧復興が進んでいない状況を目の当たりにしました。すでに半年も経っているのに、なぜ進んでいないのか?その理由は実際に被災地に行ってみて見たこと、教えていただいたことで知ることになります。
半島がゆえ幹線道路が少なく、数えきれないほどの土砂崩れによって、あちこちで道路が寸断され、応急処置や仮設道路でスムーズに走れない状況で、6月の時点で金沢から輪島まで約3時間(少し前までは5~6時間)もかかります。また、工事関係者の方が被災地周辺では施設もなく宿泊できないため、金沢など他の地域から通っているため、被災地での作業時間が極端に少ないなどの要因で、半年経った今でも倒壊した家屋など手つかずの状態が無数にある状況でした。
また、輪島塗の事業者や生産者のほとんどが避難生活を送っている状況で、輪島塗に欠かせない職人の職離れが起きており、このままでは輪島塗が途絶えてしまう危機感を目の当たりにしたことで、輪島塗の復興支援も急務であることを実感し、販売支援の決意を固めました。
輪島漆器商工業協同組合には104もの事業所が加盟しています。(令和5年度現在)
そのほとんどが2024年1月1日に発生した能登半島地震により、事業所、工房、倉庫など関連施設や商品や資材、道具など被害を受けているようです。(漆器組合談)
輪島塗は124もの工程により完成に至りますが、完成までに6種の職人が携わっています。すなわち、どの工程の職人が欠けても、輪島塗の漆器はできません。ですが、職人自身も被災されており、方方で避難生活を強いられ、なんとか元の生活を取り戻そうとしていますが、残念なことに離職される職人さんも出てきているそうです。
そのため、職人が作業できる環境、道具、資材など急務で整備し、離職者を食い止めなければ、日本を代表する漆器、輪島塗の伝統工芸も途絶えてしまうことになります。そして、作られた商品が必要とする消費者のもとへ届く、すなわち販売する環境や場所も重要であると考えます。